秋田県男鹿市の稲とアガベのラーメン店「おがや」が2023年8月4日にオープンしました。
2023年5月から稲とアガベと一風堂がタッグを組み「男鹿ラーメンプロジェクト」を発足しました。稲とアガベは、創業した2021年から醸造所を中心とした街づくりに取り組んでおり、日本酒特区を目指しながら、男鹿のまちに訪れる人を増やし、地域を盛り上げていくことを目標としています。また「一風堂」を運営する「株式会社力の源ホールディングス」も食を通して新しい価値を創造することを創業の精神に掲げ、これまでも社会貢献や地域活性化を行っており、両社がタッグを組むことで、男鹿のまちづくりに寄与できると考えています。
「おがや」のオリジナル看板メニューとして、「男鹿塩ラーメン」を共同開発しました。男鹿の名水・滝の頭の湧水で、秋田高原フードが育てたブランド鶏「高原比内地鶏」の鶏ガラともみじで丁寧に出汁を取り、芳醇な味わいの諸井醸造の十年熟仙しょっつると男鹿の塩を使用した塩ラーメンです。付け合わせは、稲とアガベの麹を使用した塩麹漬燻製チャーシューです。男鹿を中心とした食材の魅力が存分に詰まった「男鹿塩ラーメン」は、男鹿の魅力を味わっていただける一杯になっています。
・価格:920円(税込)
高原比内地鶏のふくよかな出汁、醤油の深い味わい、香り、キレを持ち合わせた一杯です。秋田県仙北市にある老舗の安藤醸造の生醤油、再仕込み醤油、福岡大名の老舗上久醤油の3種をメインにブレンドしました。さらに諸井醸造のしょっつる、牡蠣のしょっつるをアクセントに使用した、男鹿の魅力を掛け合わせた醤油ラーメンです。
・価格:980円(税込)
年間600杯ラーメンに生きる女・ラーメン女子森本聡子氏がプロデュースした、ラーメン好きによるラーメン好きのためのラーメンに合う稲とアガベです。ラーメンと調和するリッチな味わいの限定酒です。
・原材料名 米麹
・精米歩合 90%
稲とアガベが酒造りの拠点としている秋田県男鹿は、人口減少率ナンバーワンの秋田県の中でも特に人口減少が著しい場所です。65歳以上の高齢者の割合が50%を超え、一昨年の出生数も70人と過去最低を毎年更新し続けています(出典:https://www.seikatsu-guide.com/info/5/5206/1/)。2021年に、稲とアガベは醸造所と共に男鹿の駅前にレストランを構え、真っ暗だった地域に明かりを灯したことで、県外からもこの地域を訪れる方が徐々に増えてきました。男鹿の船川地区にはラーメン屋がなく、2022年のゴールデンウィークの地域イベントでラーメン店を出展した際に、2日間で200食が即完売し、お越しいただいた地域の方々から「ぜひラーメン屋をやってほしい」という希望の声を多数いただき、ラーメン店をつくることを決意しました。店舗をオープンした場所は、稲とアガベ醸造所の目の前の古い建物で、かつてラーメン屋でした。地域の方々のためにも男鹿駅前にラーメン屋を復活させたいと考え、この度「ラーメンを通して地域の課題を解決したい」という想いを持つ「一風堂」を運営する力の源ホールディングスと共に、さらに男鹿のまちに灯を取り戻していきます。
<稲とアガベ株式会社代表 代表取締役 岡住修兵>
「ラーメン屋をやりたい!」地方の新興の酒造会社が言い続けて早一年。想いが言葉になり、言葉が人を呼んで、この度「力の源ホールディングス様」という強力なパートナーと共に、ラーメン事業がスタートすることになりました。国民食と言っても過言ではないラーメンには、過疎化が急速に進行する男鹿のまちを復活させる、とてつもないパワーを秘めていると信じております。このまちの希望として、地元の人に長く愛されるお店を目指し、これから日々努力していきます。一杯のラーメンから始まる男鹿のまちづくりの展開を楽しみにしていてください。